孤独と孤立。

 「孤独死だけは絶対に嫌だ。」誰もがそう思っていらっしゃるんじゃないでしょうか。私が森羅倶楽部のサービスを始めたのも、「孤独死で亡くなる方を一人でも無くしたい」と思ったことがきっかけでした。

 先日、「孤独死大国」という本を読みました。副題は「予備軍1000万人時代のリアル」。なかなかシビアなタイトルです。現在、年間約3万人の方々が孤独死しています。高齢化や晩婚化、離婚、核家族が増える中、今後ますますその数は増えていくと言われています。厳しい世の中ですね。

 その本の中で、お風呂場で亡くなり、三日間発見されずにいた独り住まいの女性が紹介されていました。しかしその方は、夫に先立たれ、独り住まいだったものの、近所に息子や娘も居て、友人もたくさんおられました。つまり、決して不幸ではなく、むしろ幸せな人生を歩んでおられました方でした。亡くなられたのも、娘が訪れたその日だったため、発見が遅れたのです。

 つまり、彼女は孤独に亡くなったかもしれませんが、決して孤立はしていなかったということです。孤独と孤立とは全く別のものです。孤独は本人の主観的な状態のこと。対して孤立は家族や友人、その他近隣住民と接触がないことです。問題はこの孤立で、いかにその孤立を予防できるかが重要だとこの本は訴えていました。

 そして結論的に、「高齢期までにできるだけ幅広い人間関係を持つということに尽きる」とありました。孤立を予防するためには、人間関係が最も重要なのです。

 自分はどんな高齢期を過ごしたいのか、そのためにはどうすればよいのかを考え、早いうちから準備する。具体的には、家族は当然のことながら、友人をたくさん作っておくということが大切なのではないでしょうか。

 森羅倶楽部の懇親会でも、同性異性の友人を作りたい、という目的で参加される方が多くいらっしゃいます。そういった場に出てくるだけでも、孤立から縁遠くなっていくと思います。とにかく外に出て、人に会う。それにより、楽しみも、友人も増え、孤立しなくなる。良いことばかりですね!