後妻業の女を見て
映画『 君の名は。』が異例の爆発的大ヒット中ですが、「後妻業の女」もなかなか流行っているようですね。
SHINRA CLUBは結婚相談所ではありませんが、その要素もあるということで、色んな人にこの話題について振られることが多かった映画でした。
映画を見たある会員の方からは、「豊川悦司が阪本さんに見えた」と言われ、あのトヨエツと!と喜んでいたのですが、映画を見てみると、なかなかの悪党ではないですか!
しかし、その豊川悦司と大竹しのぶとが繰り出す関西弁がなかなか小気味良かったです。
この映画が東京弁で展開されていたら、ここまで後味の悪くない映画にはならなかったのでは?と思いながら見終わりました。
この映画は要するに、お金持ちの高齢者を狙って後妻に入り、財産を奪おうとする女性(大竹しのぶ)と、その女性と結託する結婚相談所の所長(豊川悦司)の話です。もちろん犯罪はよくないのですが、ここに登場する人物達を見ていて、
誰が善で誰が悪なのか、よく分からなくなってしまいました。
相手の年収や財産を求めて結婚を希望するのは、年齢に関わらず世の女性の常だし、美貌や若さを求めるのはどの男性にとっても共通のこと。
親の財産を相続するのが当然の権利とは言え、親の面倒を見ずに権利だけを主張するのは、なんか釈然としない気がするし、騙されようが最後若い女性と過ごせ、看取って貰えることは幸せだと思うし・・・。
しょせん世の中、良いも悪いもないのでしょう。人間としての本質や本能と、こうありたいという欲求と、自分の本音などが入り乱れる中で、自分らしく生きて行くしかないということでしょうか。
そういう意味でも、人生って奥が深く業が深いです・・・。