音楽は記憶を瞬時に呼び起こす。

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音楽は記憶を瞬時に呼び起こす。

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今年はなぜかデビュー50周年のミュージシャンや芸能人が多いように思います。

主なところで言うと、矢沢永吉、松任谷由実(ユーミン)、ビートたけし、郷ひろみ、石川さゆりなど・・・。

そんな中、ある50周年記念ライブを観に行ってきました。サディスティック・ミカ・バンドやYMOの元メンバーとして知られる高橋幸宏のデビュー50周年&古希のお祝いライブです。

生まれて始めて行ったライブは中学一年生の時のYMOで(42年前!)、その後、ドラムを始めたのも彼の影響ですし、以来ずっと好きなミュージシャンでした。

これまでも、1982年に行われた彼の初ソロライブから、10年前に同じく東京で一日だけ開催された還暦ライブまで、何度も観に行っていましたが、今回は何がなんでも行かなければ!と思ってチケットを取りました(抽選で当たった!)。

二年前に脳腫瘍が見つかり療養中なのは知っていたのですが、つい最近投稿されていた彼の姿があまりに痩せ細っていて、今回のライブが生で見れる最後かもしれないと思ったからです。

しかし、チケット発売後に本人より「ライブ出演に向けて、懸命にリハビリを続けていますが、思ったよりも時間がかかりそうです。少しでも皆さんの前に立てるよう頑張ります」とコメントが出ており、本人の参加が叶わない場合もあるため、異例のチケットの払い戻しを受け付けていました。

とはいえ、一曲でも、あるいは映像でも参加してくれるんじゃないかと期待していたのですが、当日ライブ開場で「思うような回復に至らず、主治医とも相談の上、本コンサートへの出演を断念する結論を出しました」と記されたレターが配られました。つまり本人不在でライブは行われたのです。

しかし、ライブでは感動しっぱなしでした。

「これで最後かも・・・」という想いが強かったこともありますが、中学一年からずっと聴いてきた曲が次々に流れてくると、その時々に出会った人だったり、起こった出来事だったりが、まるで走馬灯のように蘇ってきたからです。

そんな事ありませんか?

音楽は不思議です。

音楽はその時の記憶を瞬時に呼び起こしてくれます。

しかし、好きなミュージシャンもどんどん年を取り、これから訃報も増えてくるんだろうなと思おうと悲しくなりますが仕方ないですね。