ALONEこそがALL ONEへの道なのか。

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ALONEこそがALL ONEへの道なのか。

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先号のコラムで、デビュー五十周年を迎えるミュージシャン達の話を書きました。

中でもさすがユーミンの露出量は圧倒的ですね。やっぱり凄いですもんね。主に洋楽ばかり聴いてきた自分ですが、矢沢永吉や桑田佳祐、中島みゆきなどと同様にユーミンは日本が誇る至宝のアーティストだなぁって心底思います。

山下達郎・竹内まりや夫妻や玉置浩二も入るかな?そうなると宇多田ヒカルも入れてくれという声や、B’zはどうしたという声、さらにはさだまさしも入れて欲しいなぁって声もあるだろうが、ここは独断なのでご容赦願いたいた。

さて、そのユーミンが特集されていたあるTV番組を見ていてちょっとビックリしたことがありました。

ビックリどころか正直に言うと衝撃を受けました。それは「いま、改めて感じることは何ですか?」という質問に対する、ユーミンの言葉を聞いてです。

ユーミンは「五十年はあっという間であり、気が遠くなるような長い時間であり、そこの狭間にいるんだなぁっていう・・・」の後に、「五十年走ってきて、孤独感を今感じるのかな。」と言ったのです。

えっ孤独感?人が羨むような才能を持ち、地位も名声あり、ずっと第一線で活躍してきたユーミンから、孤独感という言葉が出てくるとは俄には信じられませんでした。

さらにこう続きました。

「自分(ひとり)で完結していたら、人に何も求めないし、歌も作らない。インタビューされている時も、一時孤独感から解放されている・・・。」

意外過ぎました。

でも、ユーミンのデビューアルバムのタイトルにもなっている「ひこうき雲」のテーマは死(高校生の飛び降り自殺と同級生の死)です。

恋愛に関する曲が多いイメージなのでこれも意外なのですが、このことを知るとユーミンの「孤独感」という言葉も理解できる気がします。

昔のコラムに書いたことがありますが、作詞家の松本隆も「(ことば)や(うた)を通して、生や死など人間の本質に関わる問題について答えを出そうとの思いで作詞に取り組んでいました。」と言っています。 

私自身も幼い頃から「死」や「存在」への興味や恐怖にずっと取り憑かれてたのですが、結論として「自分を知るために自分は生まれ存在している」と今では思っています。

つまり「ALL ONE(神?創造主?自分?)を知るためにALONE(孤独)であることが必然」ということでしょうか。

その孤独から解放されるためにも、趣味やパートナーや友人は必須ですよね。