人生という山登り。
人生って旅とか山登りに例えられることが多いですよね。
心理学者ユングの言葉にこんな有名なものがあります。
「人生は山登りに似ている。山へ登ったかぎりは降りなければならない。山へ登りっぱなしのことを遭難したというのだ。」
これは、人は何かを達成すると、その状態の自分を維持したまま次に進もうとするが、山頂に留まることは出来ないし、もしかしたら山頂にいながら次の山の頂きを見てそこに行きたいと思っているかもしれない。
でも、いったん下山しないと次の山には行けない、ってということなんでしょうか。
山登りで最も事故が多いのは下山の時なのだそうなので、夢を叶え目標がなくなってしまった時こそ、歳を取る度にアクシデントに気を付けようということなのでしょうか?
私が最近、改めて「人生って山登りみたいだな」と思った理由はちょっと違います。
人はそれぞれ生まれてきて、それぞれ登るべき山があるんだろうなと思うのです。
高いとか低いとか優しいとか険しいとかの尺度は全く関係なく、ただ、それぞれ登るべき山があると。
そしてその山を登る時、頂上を目指してどのルートから登っても良くて、というかどのルートから登ろうが、道に迷おうが、道を途中で変えようが、大切なのはその山(自分の課題とかカルマという言い方もできますが)をクリアすることが大切なのであって、過程やその都度の決断には正しいも間違いもないのでは?と思うのです。
また、あの時ああすれば良かったとか、違った決断すれば良かった、とかには意味が無いのではとも思います。
要するに「人は常に最善の選択をしている」ということでしょうか。
山登りもそうですが、人生は旅だと例える方が分かりやすいこともあります。
これはことあるごとに思うのですが、人生も旅も、どこに行くかより誰と行くかでその価値や楽しさは変わる、ということ。
そういう意味ではやはりどういう人と人生を歩むかが大事ですし、遅い早いは別にして、大切な人とは出会うべくして、最適なタイミングで出会うと思うんです。
焦ってはいけません。諦めずに、今できることを、投げ出さずにやり遂げるしかない。
それしかない思います。