移りゆく人生、歳を取ること・・・。
昔から音楽が好きで、さまざまなライブやコンサートに行ってものだが、最近はとんと行く機会が少なくなりました。それでも年に一・二度は行くのですが、足が向くのは昔好きだったアーティストやバンドばかりになりました。
もちろん、音楽を楽しみに行くのですが、よく聴いていたあの頃を懐かしむために行ってることも多いです。
つい先日も、30年振りに、あるミュージシャンのライブに行ってきました。
彼女は当時、20代前半。30年ぶりということはもう50代半ば。久しぶりに見るその様相は、30年という年月を大いに感じさせました。数年前に腰を負傷したため、ライブ中ずっと立っていられず座ったまま。そういう生活が祟ったのか、当時細身だったスタイルも見る影がありません。
しかし、歳を取って、いろいろなことが変化したのではあるが、声は殆ど変わっていなかったし、懐かしい曲もたくさん演ってくれたので、すぐに気持ちは30年前に戻りました。
そう言えば、何年か前に行った、ポール・マッカートニーのコンサートでも70歳を過ぎたポールの見た目は当然昔とは違います。しかし、歌声やそのステージパフォーマンスは衰えていませんでした。いやもう驚嘆すべきものでした。自然、気持ちは、たちまち青春時代に戻りました。
森羅倶楽部にご入会いただく方も、やはり年齢は重ねて来られた方ばかりですが、見た目も気持ちも若い方が多くよく驚かされます。
若さの原因は何だろうか、と考えてみると、いろいろあるのでしょうが、歳を取ることで失う、若さの変わりに得られるさまざまなことを、前向きに受け取っていくことでしょうか。
いわゆるポジティブシンキングという言い方が良いのか、人生という川の流れに自然に身を任せるという言い方が良いのか。
ちなみに、かの老子はこうおっしゃっています。
「人生とは、その時々に自然に変化し、移りゆくものです。変化に抵抗してはなりません。それは悲しみを招くだけです。」