ツッパリHigh School Rock’n Roll!

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ツッパリHigh School Rock’n Roll!

「今日から俺は!!」というドラマをご存知でしょうか。バブル期の1980年代に発表された漫画の実写化で、いわゆるツッパリが登場する「不良モノ」。漫画「BE-BOP-HIGHSCHOOL」的な感じと言えばお分かりでしょうか。

「BE-BOP・・・」は、すぐに映画化(仲村トオルと清水宏次朗が主役)されヒットしました。しかしそれが今放映されて、自分達世代がノスタルジックに浸って楽しむのなら分かりますが、この時代に大ヒットするとは到底思えません。

ところが「今日から俺は!!」は、コロナ渦中である7月に映画が公開され、わずか1ヶ月で340万人を動員し興収43億円を突破したというのです。バンド仲間の同級生に「おもしろいドラマがあるから見てみて、自分たちの世代だと楽しめるよ」と教えて貰って見たのですが、一緒に見た子供の方がはまってしまい、映画も子供にせがまれて行きました。映画館は家族連ればかり。つまり子供から大人まで楽しめているからこそ大ヒットしたのでしょう。

ドラマの時代設定は80年代のままで、主題歌は1980年に大ヒットした「男の勲章」。エンディング曲は「ツッパリHigh School Rock’n Roll/横浜銀蠅」で、小二の娘が楽しそうに「つっぱり・はいすくーる・ろけんろーる♪・・・」と歌っている姿を見るとなかなかに感慨深いものがあります。

このドラマのヒットを見て、2つ感じた事があります。福田雄一監督の手腕が大きいのでしょうが、おもしろいモノは時代を超えてもおもしろいということ。そして、同じものでも味付け次第で、あるいは背景の見せ方次第で、魅力的に映るということ。

横浜銀蠅の曲など当時全く興味がなかったのですが、ドラマや映画を見た後には知らず知らずに口ずさんでしまっています。

趣味でやっているバンド活動の、次のスタジオ練習で、この横浜銀蠅の曲をやることが決まりました。

そしていつもこの話に繋がるのですが、お相手も、その時魅力を感じなくても、背景やタイミングや味付けにより魅力的に見えることがあるかもということ。ちょっとこじつけ感があるのも否めませんが、でも本当にそう思うのです。