健康長寿の方程式と、 加齢のパラドックス。

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健康長寿の方程式と、 加齢のパラドックス。

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「ハッピーエイジング・連続講座」が無事終了いたしました。参加された方からは「分かりやすく非常にためになった」とお声をいただきました。また、私が聴講した講座もとてもおもしろかったですし、時間の都合がつけばどれも聞いてみたいものばかりでした。

特におもしろかったのは「健康長寿の方程式」という講座です。様々な調査データの結果も興味深く、健康を保ちながら長生きするために必要なことも、日頃考えていたことが明確な定義となって提示されており、納得度の高い内容でした。

健康長寿は、[住む場所][暮らし方][リスク軽減]の掛け算で算出されるそうです。

[住む場所]ですが、要するにどこに住むかで健康寿命が変わってくるといいます。孤独で無刺激な場所に住むほどリスクが高まるのです。[暮らし方]は、食事や運動や交流が正しくできているかということ。

[リスク軽減]とは、転倒の可能性が高かったり、暮らしやすい適度な温度が良いということでしょうか。あと支援があるかということも大切なようです。

改めて現状、健康長寿の要素について、皆様はいかがでしょうか。食事や運動やリスクの軽減は、当たり前だと認識があるでしょうが、やはり孤独でないこと、つまり人との交流が、健康寿命に直結するということに意識がある方は意外に少ないのではありませんか。最近は「孤独」を賛美する論調も多いですし、「孤独」のメリットもありますが・・・。

ところで、年代別に「幸せ度合い」の調査をすると、若年層では「幸せ度」が高く、30代40代と下がり、またシニア世代になるとまた高くなるのだとか。これは「加齢のパラドックス(幸せのパラドックス)」と言われる、世界共通の傾向のようです。

しかし、残念ながら日本だけが例外で、シニア世代になっても「幸せ度」は高くならず、若年時代からそのまま下がりっ放しになるのだとか。なんだか寂しいですね。そういえば、ヨーロッパのシニア世代って、とっても幸せそうに暮らしているイメージがあります。私たちも、年を重ねるほど「幸せ度」が上がっていき、健康寿命も長くなるように生きてゆきたいですよね。