「おいるショック」と 「ひかく三原則」。

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「おいるショック」と 「ひかく三原則」。

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NHK BSで「最後の講義」という番組があります。「もし今日が人生最後だったらどんなメッセージを残すのか?」というお題のもと、各界の権威が英智の全てを注ぐ特別授業です。

つい先日の2/2に再放送されていたので見られた方もいるかと思いますが、私も「みうらじゅん」が登壇していたこの回を食い入るように見ていました。

「みうらじゅん」は言わずと知れた、「マイブーム」「ゆるキャラ」の生みの親。既存の枠を超えた“サブカル界の帝王”として活躍しています。

私も、十年以上前の話ですが、氏の本を読み漁り、展覧会に行ったりと、みうらじゅんがマイブームの時期がありました。もちろん今でも大好きです。

「最後の講義」でみうらじゅんが選んだテーマは「幸福論」。どうすれば幸せになれるのかを、彼なりの経験や解釈を交えて、おもしろおかしく話していました。中でも印象深かった言葉が三つありました。

まず最初は「自分なくし」。自分は探すものではなく、なくすものだと言うのです。何故なら、そんなもの見つけようがないからです。「探し物はなんですか?見つけにくいものですか?(略)まだまだ探す気ですか?そんなことより僕と踊りませんか」ということなのです。井上陽水の「夢の中へ」という曲の歌詞ですね。まさに本質です。

次が「老いるショック」。老いるショックはある日突然やってくる。「気をつけててもやってくる」ならば「気をつけなくても一緒」ということなのです。言われてみればなるほどな話です。

最後が「ひかく三原則」です。「ひかく」は「非核」ではなく「比較」です。他人と比較せず、過去の自分と比較せず、親と比較しなければ、幸せになれるということなのです。相対的な幸せではなく、絶対的な幸せを求めよということですね。素晴らしいです。

あと、「諦めることが大事」だとも言ってました。「諦める」とは仏教用語で「明らかにする」と同義なのだとか。

彼はおもしろおかしく伝えていましたが、要するに、肩肘張らず、自然体で、他人とうまく関わり、人生の今を生きて行くことが肝要ということですね。
 
動画が上がってますので、興味のある方は是非ご覧ください。

 →「最後の講義/みらうじゅん」