朝ドラを見ていて思ったこと。
毎朝欠かさない日課と言えば、朝ドラを見ることです。ここ二十年はたいてい見ています。
特に好きだったのは、遠野凪子主演の「すずらん」、いしだあゆみ姉妹がモデルの「てるてる家族」、コシノ三姉妹の母がモデルの「カーネーション」、一世を風靡した「あまちゃん」などでしょうか。
現在放映中の「ちむどんどん」もずっと見ています。
このドラマを見て新たな発見が三つありました。
一つ目は主人公の夫役である宮沢氷魚の父親が元THE BOOMの宮沢和史であること。とても似ていて驚きました。
そして、主人公が勤めていたレストランのオーナー役を演じる原田美枝子。デビュー間もない頃に出演していた「北の国から」の涼子先生役はとっても可愛かった。その後、テレビで見る機会が殆どなかったので、とっても懐かしく見ていました。
ちなみに彼女の夫は、昔からずっと好きなバンド元ARBのボーカル石橋凌。また娘の石橋静河は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に、源義経の妾である静御前役で出てましたよね。
あともう一つの発見というか改めて思い出したのは、主人公の義母が愛読していた「中原中也」。
実は高校生の頃からこの中原中也が好きで、山口市にある中原中也記念館にもわざわざ行ったこともあります。
もちろん今でも家に詩集があるのですが、長い間見てなかったので久しぶりに読んでみようと思った次第です。
中原中也にのめりこんだ最も大きな理由は、彼の破天荒な人生模様にあります。
太宰治や坂口安吾に絡みまくったり、親友に彼女を奪われたり、師と仰いだ方が早逝したり、やっと生まれた子どもが夭逝してしまったりと、その時々の中也を想いながら、彼が書いた詩を読むととても味わい深いのです。 まるでギターの神様エリック・クラプトンのようです。
クラプトンも親友のジョージ・ハリスン(元ビートルズ)に彼女を奪われた時に出来た曲が「レイラ」で、愛息がアパートの53階から転落して亡くなった時に出来た曲が「ティアーズ・イン・ヘヴン」です。
いずれにせよ、そのバックボーンを知ることで、その人物がよく深く知れたり、味わい深く映ったりしますよね。
出会った方々の、見えない部分まで想像したり、色々話を聞いてみると、実はとっても魅力的だったり、自分と相性が良い可能性もあるかもしれませんよ。