孤独を楽しむ。

「孤独の特権」「孤独のすすめ」「孤独こそ最高の老後」「極上の孤独」・・・。これは最近読んだ、シニア世代向けに書かれた本のタイトルです。

また、最近よく耳にする言葉に、ソロキャンプ、ソロ登山、ひとり焼肉、ひとりカラオケ、クリぼっちなどがあります。趣味や食事やイベントを一人で楽しむスタイルということですね。

確かに最近のカラオケでの一人客の多さに驚きますし、キャンプも一人で来られている方が多いです。

そんな時代だからか、一人でひたすら食事をしたりお酒を飲んだり、銭湯に行く姿を追った、「孤独のグルメ」「ワカコ酒」「昼のセント酒」などのテレビドラマも人気があり、先々号でご紹介したソロキャンプの様子を紹介するYoututbeの「ヒロシちゃんねる」の登録数はなんと50万人超えです。

二年ほどの前のコラムに書いたのですが、2035年には人口の半分が独身者となると予測されています。高齢者の人口よりも独身の人口の方が多くなるのです(2035年時点で高齢者4,000万人未満に対し独身者は4,800万人)。

日本は世界でも有数の「高齢化社会の先進国」であると同時に、独身者が溢れる「超ソロ社会」となるのです。

そういう意味では、一人(孤独)を楽しむことがむしろ必要不可欠な世の中になってきているのでしょう。

一人飲みが出来なかった私も、最近は一人で行けるようになりました(立ち飲み屋ばかりですが・・・)。一人焼肉も経験しました。カラオケもつい最近、初めて一人で行きました。神社参拝は殆ど一人で行ってます。

誰にも気兼ねせず、行きたい場所に行き、食べたいモノを食べ、やりたいことをする。なかなか贅沢なことです。

孤独は至極です。貴重な時間です。人生に必要な潤いをもたらすモノかもしれません。でも万能ではありません。

気心知れた友人たちとの飲み会は楽しいですし、幾つになっても新しい人との出会いにはワクワクし、共感できる人と出会えたらとても嬉しくなります。

だからこそ、人との出会いや繋がりを大切にしながら、孤独も楽しむ。それがこれからの人生を楽しむためのコツなのかもしれません。