「馬が合う」と「そりが合う」
先日、会社に突然懐かしい人が訪ねて来られました。
その方とお会いするのは約6年振り。取引先だった会社の担当者の方でした。
その会社は割合大きな会社だったため、たくさんの方々とお仕事させて貰い、仲良くさせて頂いた方も多かったのですが、時が経つと自然に疎遠になるものです。なのに、今でもこうやって覚えてて下さり、訪ねて来て下さるのはとっても嬉しいこと。
昔からその方と飲み会はとても楽しかったという思い出があり、私も近々会いたいなと思っていたので、なおさら嬉しい気持ちになりました。その日は飲みに行き、次会う予定も早速決めました。
また先日、久し振りに会った先輩に「(前の会社の)誰かと会うことあるの?」と聞かれた時に、最近よく会ったり飲みに行ったりする方の名前を出すと、想像していた方とは違ったからでしょうか、驚かれたことがありました。
なのでこう答えました。「意外に馬が合うんですよ」
最初に書いた取引先の方も、昔からとても「馬が合う」方だったのです。
この「馬が合う」は、まさに乗馬の話で、馬とその乗り手の呼吸がぴったり合うの意から出てきた言葉だそうです。
私はこの「馬が合う」という言葉が好きでよく使います。良好な人間関係を表すのに最適な言葉だと思うからです。
この「馬が合う」を具体的に書くと、
●話が弾む(もっと話したいと思う)
●趣味が同じ(感性や価値観が合う)
●自然体でいられる(気を遣わない)
●生まれ育った環境が似ている(仲間意識が生まれる)
●好みが似ている(食べ物や店など)
ということでしょうか。
男女の場合は「馬が合う」というより「そりが合う」という言葉の方が適切らしいです。
刀と刀を収める鞘が語源ですね。復縁する際に「元の鞘に収まる」という言い方もしますしね。
しかし、同性でも異性でも、この「馬が合う(そりが合う)」ということって、とても大事なことだと思います。ただ、「馬が合う」かどうか、初対面で分かる場合もあれば、しばらくしないと分からない場合もあります。
ただ経験値で言うと、一度「馬が合う」が思った方は、余程の事が無い限り覆ることがありませんでした。
とにかく「馬が合う」人は人生に欠かせません。