奈良の神社で出会ったあるご老人の話。
私の趣味は「神社巡り」。
毎年のべ百社以上の神社に参拝しています。
そんな神社巡りの中で、先日こんな出会いがありました。
奈良にある高天彦神社の前で、齢91歳のご老人が通りがかった私に声を掛けてくれたのです。
そして、地元の方しか知らないような話をたくさん教えて貰いました。
その話がおもしろくて、その日の帰り道、もう一度ちゃんとお話を伺いたい!と思い、二週間後に再訪。
しかし残念ながら会えず仕舞い。
仕方無く表札の名前を控え、翌日ネットで調べて該当する名前のお宅に片っ端から電話を掛けましたが、それでも見つけることが出来ませんでした。
懲りずに再び訪問したものの、やっぱりおられない。
そこで、地元の人に聞けば分かるかも!と思い、ご近所のお宅に突撃訪問。
かくかくしかじかと説明して、そのご老人のことを聞いてみると、なんと!
「ああ、亡くなられましたよ」とのこと、ええええーーー!!あれからすぐに亡くなったのだろうか?
でも91歳というご高齢だったしあり得るよなー。
『で、いつお亡くなりになったんですか?』と聞くと、「二年前ですよ」とのこと!さらにええええーーー!!では、前にお会いしたあの方は一体?(あの世から?)
しかし、よく聞いてみると、亡くなっていたのは別の方。
そんなこんなで、周辺の人を辿って、ようやくご本人の連絡先をゲット。
結局、そのご老人は大阪にお住まいで、もう誰も住んでいない生家前の畑作業のためにその地を訪れたようでした。
後日お約束してご老人の自宅に訪問。
マニアな私にとっては垂涎の話題ばかりでしたが、お疲れかと思い二時間を過ぎた辺りでそろそろお暇しようとすると、
「まだこんな時間じゃないか!」と、中々帰してくれません。
寄りたい立ち飲み屋もあったので、その日はなんとか帰宅。
しかし、次に訪れた時の帰り際は、
「そんなに早く帰すものか!」とドアの前に立ちはだかられ難儀しました。
帰るのに一苦労(一悶着)でした。
しかし、年配の方はみんな話を聞いて欲しいのだなと改めて思った次第。
話を聞いてくれる人が居ることは、とっても幸せなことなんだろうなと。
逆に言うと、相手のお話を聞くことがモテる秘訣かもだし、自分の話をするだけじゃなく、ちゃんと話を聞いてくれる人は魅力的に映りますよね。